CASE施工事例
製造不良例 2024/05/19
M社トレッキングシューズの製造不良例
M社製トレッキングシューズの製造不良例です。
購入後数年でソールが剥がれてきたので購入店に持ち込んだところ修理不可と追い払われてしまったので、当店に貼り直しの修理をして欲しいとのご依頼をいただいたため、当店にてソールの剥離作業をしていた際に確認できた案件となります。
通常は入っていないはずのクッション材が片方にだけ入っており、もし仮にも入っていなければならないクッション材であった場合だとしても、片方にしか入っていない他にも取り付け位置を間違っているという状態でした。
また過去に同タイプのソール貼り直し修理を何件をお受けした際、この様な構造になっていたものは1件もなかったのですが、最近は靴の設計理論や製造工程が変わってきたのでしょうか。
添付写真の通り、間違った位置にあったことは形状と糊跡も痕跡としてはっきり残っておりますから、クッション材が変な位置に片方だけ入っていたことは容易に確認できるものと思います。
M社はなぜか自社製品でもこのタイプの靴の修理は受け付けないのですが、修理窓口の担当部長は製造工場の元責任者であったことも鑑みますと、こういう製造をしていることが分かっているから受付しないのかと邪推してしまいます。