岡山の靴修理 - 足と靴の店 フットライト.-foot lights.

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FAQよくある質問

スライダー取り付け方法

スライダーが外れたがうまくはめられない、ファスナーの噛み合わせが外れたままでスライダーが付けられないという方々からご相談がありました。
そこでスライダー取り付け法の一例をご紹介します。

スライダー修理1

例として金属ファスナーのスライダー磨耗による締まり不良を交換する方法で解説しますが、樹脂ファスナーやコイルファスナーの場合も同じ方法で直せます。
上の様な場合はファスナーをばらさずに、閉める側にスライダーを動かして抜き取りますが、そのままだとファスナーの口が開いたままで新しいスライダーを取り付けることが出来ません。

スライダー修理2

この様に上止めを外して磨耗したスライダーを取り外しましたが、ここから少しだけ小技を使います。

スライダー修理3

その小技とは、ファスナーのムシをひとつずつかみ合わせていく方法です。
一番下の閉じる部分からファスナーのムシを噛ませながら順に上に進んでいきます。
内容としては非常に簡単ですが、根気が必要です。
また下の根元部分ほど外れようとする横の力がかかっていることも多いため、集中力を維持しながら足首辺りまで一気にかみ合わせていきましょう。
ある程度の高さ(足首辺り)まで進んだら、外れようとする横の力は殆ど無くなりますので一息入れる等して集中力を取り戻すようにして上までかみ合わせていきます。

スライダー修理4

ここまでくればもう一息です。
良くあるのがこの辺りまで来ると集中力が切れて手元が狂い、せっかく合わせたファスナーをばらしてしまう事もあるのでなるべく集中できる環境で作業を行いましょう。

上までムシをかみ合わせた後に、新しいスライダーを差し込み下に下げれば交換修理も大詰めです。
最後に上止めをつけて、スライダーを閉めた時に抜けないようにすれば修理完了となります。

スライダーを差し込んだが下に動かない場合は、ファスナー両耳の上端をつまみ、横に軽く引っ張ってやりながらスライダーを下げるとうまくはまるでしょう。
オートマチックスライダーの場合はスライダー引き手を引っ張ってロックを解除しながらはめる様にしましょう。

ファスナースライダーの延命方法

スライダー延命方法1

ファスナーを開け閉めし続けると、ファスナーが閉まらなくなってきます。
最初の内は何とか閉まっても、そのうちにスライダーを何度動かしてもファスナーは閉じなくなりますが、スライダー交換をしなくても少しだけ延命させる方法がありますので、ここでは延命方法の解説を行います。
一般的な金属ファスナー用スライダーを用いて解説します。

スライダー延命方法2

スライダー断面の模式図で解説をしますと、通常は上記図左の様なイメージになります。
ファスナーを使用し続けると、赤丸部分(図右)が磨耗して隙間が出来、スライダーの歯(ムシ)を噛み合わさせる力がなくなり、ファスナーは閉まらなくなります。
そこで、スライダーの上下を磨耗した分だけ潰し、ファスナーの歯(ムシ)を噛み合わさせるようにすれば、スライダーが延命できることになります。

スライダー延命方法3

実際のスライダーでは、矢印の箇所を潰すことになります。
上記写真赤丸部分に圧力を掛けて、潰すことでファスナーはまた閉まるようになります。

潰す方法としてプライヤーで潰すのが一番簡単なのですが、ファスナーが取り付けてある商品によってはプライヤーが入らず、金属の打ち台とピンポンチといったそれなりの工具が必要になることがあり、無理に工具をそろえるよりも修理店に持ち込んだ方が安くなりますので、一概にどなたにでも出来るとは言い難いのが実情です。

また工具をお持ちの方でも、潰す加減はかなり微妙で、慣れない方があまり強く叩きすぎると閉まりすぎて逆に動かなくなることもあり、それなりに器用な方が慎重に行う以外、あまりお勧めはいたしません。

ただ経験されますと、閉まらなかったファスナーが一時的にでも使えるようになりますので、緊急の対処法として知っておいてもよいかと思います。

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