FAQよくある質問
ファスナースライダーの延命方法
ファスナーを開け閉めし続けると、ファスナーが閉まらなくなってきます。
最初の内は何とか閉まっても、そのうちにスライダーを何度動かしてもファスナーは閉じなくなりますが、スライダー交換をしなくても少しだけ延命させる方法がありますので、ここでは延命方法の解説を行います。
一般的な金属ファスナー用スライダーを用いて解説します。
スライダー断面の模式図で解説をしますと、通常は上記図左の様なイメージになります。
ファスナーを使用し続けると、赤丸部分(図右)が磨耗して隙間が出来、スライダーの歯(ムシ)を噛み合わさせる力がなくなり、ファスナーは閉まらなくなります。
そこで、スライダーの上下を磨耗した分だけ潰し、ファスナーの歯(ムシ)を噛み合わさせるようにすれば、スライダーが延命できることになります。
実際のスライダーでは、矢印の箇所を潰すことになります。
上記写真赤丸部分に圧力を掛けて、潰すことでファスナーはまた閉まるようになります。
潰す方法としてプライヤーで潰すのが一番簡単なのですが、ファスナーが取り付けてある商品によってはプライヤーが入らず、金属の打ち台とピンポンチといったそれなりの工具が必要になることがあり、無理に工具をそろえるよりも修理店に持ち込んだ方が安くなりますので、一概にどなたにでも出来るとは言い難いのが実情です。
また工具をお持ちの方でも、潰す加減はかなり微妙で、慣れない方があまり強く叩きすぎると閉まりすぎて逆に動かなくなることもあり、それなりに器用な方が慎重に行う以外、あまりお勧めはいたしません。
ただ経験されますと、閉まらなかったファスナーが一時的にでも使えるようになりますので、緊急の対処法として知っておいてもよいかと思います。